2014/12/25

クリスマスイヴ

中央線で新宿まで出て、そこから小田急に乗り換え藤沢へ。
クリスマスイヴに江ノ電に乗り、江ノ電沿線を観光した後、江ノ島を巡るという計画を立てた。


石垣氏と。



世はクリスマスイヴである。
クリスマスイヴに恋人のいない男二人でデートスポットをわざわざ巡るというのだからちょっと頭がおかしい。
しかし実際に現地に赴くまで、そんなにカップルもいないんじゃないの、と高を括っていた。
だが後々私たちはやはり恐ろしい光景を目の当たりにする。


まず七里ヶ浜駅で降りて散歩をすることに。
風が非常に強く、砂が目に入るので石垣氏は眼鏡を持参しなかったことをしきりに悔やんでいた。

七里ヶ浜から鎌倉方面へ歩いていると、良い感じの公園を発見。



そこからの景色は江ノ島と富士山が一望出来て、2人で大いにはしゃぐ。


石垣氏は煙草をふかしながら帰りたくない、嗚呼帰りたくないともらす。

結構な時間滞在し、堪能した後また鎌倉方面に向かって歩き出す。

歩いている途中、海沿いに建つお洒落な家々を目にし、指をくわえながら羨ましがり「ガッキーさん、ここらへんの土地代ってのはおいくら程なんでしょうかね?」なんてことを話しながら空想を膨らませ、しかしその都度現実というものが脳裏をよぎり、ため息が漏れ出すばかりだった。

長谷駅まで歩くと、鎌倉文学館という施設を見学しようということになった。
長谷駅といえばあの大仏様で有名だが、目もくれず鎌倉文学館である。(カップルが多そうだった)

鎌倉文学館は1890年頃に侯爵 前田利嗣氏の鎌倉別邸として建てられたそうで、とても広くとにかく美しい。

何故か敷地内にトンネルがあり、恐ろしく金持ちだったんだねーと羨ましがる。

庭園からは海が見える。
とても静かでここだけ時が止まっているような感覚に。

鎌倉文学館の中は、敬愛する川端康成氏の雪国の原稿や、鎌倉に所縁のある作家の代表的な作品を紹介してあったりと、とても心踊る展示物ばかりで石垣氏もご満悦だった。
何せ建物自体がお洒落なので、どっぷりとタイムスリップした感覚に陥った。



館内見学後、日が落ちるのが早いので折り返して一路江ノ島へ。

江ノ島駅に降り立った瞬間、四方八方カップルだらけ。
全て2人組で、勿論組み合わせは男女である。
男男なんて組み合わせは僕と石垣氏だけ。
右も左も前も後ろもカップル。カップルカップル。
もう頭の中でカップルがゲシュタルト崩壊。

その光景にしばらく閉口した後
「ガッキーさん、僕ら絶対男同士のカップルだと思われてますよ(小声)」
「植田君、気にしたら終わりだよ、俺はそんなこと気にしないよ」
「にしてもこれは尋常じゃないです」
「そうだね、多いね」

そう言いながらカップルなんぞ御構い無しに初めての江ノ島を堪能する石垣氏




                       漢の背中


カップル達の視線をビンビンに感じながら踊る




眺めの良いレストランでしらす丼とビール



美味。

日没を見る為に江ノ島を後にし海岸へ。

江ノ島水族館と石垣氏



寒さでぶれる石垣氏



こんなことしちゃったり。
こんなことしちゃったり。

「…夕闇だな」

「…夕闇だ」



今回宇山は仕事で来れなかったので、お土産でも買ってやるかとガッキーさんがポツリと呟いた。
ガッキーさん優しいなって思ってたら結局忘れてた。

0 件のコメント :

コメントを投稿